ワンオーバーエフのライフデザインスタジオ レッスンレポートをお届けします ♪

本日は7月の企画展のご紹介です。
真鍮作品を発表している永井小百合さん。
今回のテーマは「 夏の霜 」
展示スペースの白い空間に合わせ
真鍮から月をイメージした作品を制作。
展示会作業の合間にお話を伺いました。
自然豊かな岐阜県瑞浪市在住の永井さん。
制作キャリアは20数年。当初は貴金属加工・アクセサリーを主に制作
後に、真鍮を使ったオブジェなども手がけるようになりました。
真鍮を中心にピアノ線・廃材などと組み合わせた作品は独自の感性で
デザインされ、ワンオーバーエフでは以前から縁のある作家さんです。
今回のテーマであり、TOP画像の平面オブジェの題「夏の霜」
「夏の霜」とは夏の季語のひとつ。
月光が照りわたり地上が白々と霜を置いたようにみえる夏の夜のこと
キャンバスに漆喰を塗り、和紙を挟み、ペンキを塗り重ね、削り、擦り・・・
土台だけでもかなりの時間をかけた大作。
真鍮がにぶい光を放って
中央のパーツの質感は望遠鏡から覗く月面のようにもみえます。
カーブが印象的な花器
壁掛けにしてドライ以外の植物も挿せます。
しくみは中央に円筒が接着されているから。
「カシメ留め」で美しく仕上げられています。(画像の白↓部分)
小さなガラスの試験管を入れることができ、水が必要な植物も大丈夫。
真鍮が燻した感じなのは薬品で染めているからだそう。
テーブルや棚に無造作に置いてもいい感じです♪
山帰来の枝を模したオブジェ兼花器
壁にそのまま掛けてもよし、植物を生けてもよし。
中央の2ヶ所に筒がついています。

テーブルの上、涼しげなつる植物を這わせてみても素敵ですね。
真鍮とピアノ線の飾り棚
タンポポの綿毛を飾りたくて・・・と制作された作品
ふわふわ綿毛にぴったりのステージは
お月様の上にのっかったうさぎのよう。
こちらは真鍮の円に穴を開けて花器に
底のガラス皿に水を入れられます。
上から横から斜めから・・・
見る方向によって様々な表情が楽しめます。
流木や廃材を使った作品
流木は海やダムで拾ってきたもの。
時の流れを意識させるものは制作意欲を掻き立て
インパクトある作品に。

「新しいものでは出せない感じが魅力でしょう?」
永井さんの熱がこもった声から作品への情熱を感じます。
大人好みでおしゃれなアクセサリーも沢山!
カジュアルシーンに合わせたい遊び心あるデザインから・・・
夏のお出かけにぴったりな華奢なデザインまで・・・
アクセサリーは繋ぎ目を限りなく美しく仕上げるのがモットー。
ひとつひとつの作品から繊細な永井さんの仕事を伺うことができます。
今回のアートスペース 「夏の霜」の情景
月に照らされた白く静かな夏の夜・・・
月のオブジェには直径2㎜〜8㎜の真鍮のパイプが
びっしりとロウ付けされています。
繋ぎ目の綺麗さに驚きます!
積み木の重なりの中に月に照らされた真鍮の小箱が・・・
月のオブジェには植物が生けられる筒が3ヶ所あり
真鍮の小箱は蓋が開けられ、小物入れになるという優れもの!
アートなデザインの中に隠された永井さんの細やかな配慮に感動。
是非、実物を見にスタジオにおいでください!
企画展「 永井小百合 真鍮展 夏の霜 」
7月14日まで開催中